ホスピスと緩和ケアの違い

ホスピスと緩和ケアの違いは、日本の医療基準から見た場合と海外やWHO(世界保健機関)の策定している基準とは違ったもので、まだまだ世界的な統一基準が出来ているとはいえませんが、少なくとも日本においては、ホスピスと緩和ケアの違いは、それほど明確なものとは言えません。

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医療的な意味でホスピスと緩和ケアの違いを考えた場合、緩和ケアのカテゴリーの中にホスピスがあり、現在日本でホスピスの施設に入る場合は末期がん患者や末期のエイズ患者しか許されていないのが現状です。
緩和ケアの場合は、在宅ケアまで含んだ議論が行われていますが、ホスピスと在宅ケアの違いを論じる場合、既に治療の効果が見込めない患者に対して、医療的に万全の体制を整えた施設で行う緩和ケアがホスピスとされているにすぎませんが、緩和ケアは更に一歩入り込んだ考え方がされ、本人の充足感を満たすために在宅ケアも論じられている訳です。


ただ不思議に思うのは、末期医療におけるホスピスと緩和ケアの違いを論議したところで、結局本人の問題と、家族や親族の問題に分けられていくわけですから、正直医療的な対応に関して、その対応の有無の差があっても数日延命することが出来るに過ぎず、その事だけで無毛な論議を重ねても、意味がないように思われます。

一時期安楽死の話題がありまあしたが、死に方に対する選択権については、宗教的な価値観によって見解が分かれることはあっても、がんしろエイズにしろ、あるいは他の疾患にしろ、自然死であれば、死に至るプロセスは本人が選択するべきものであり、緩和ケアとホスピスの違いを論議しても、それは本人の問題というよりは、家族や親族の問題と言ったほうが、良いのではないかと思われます。


死が確実視された病人は、最終段階では意識も混濁し、既に苦痛も感じられなくなり、そうした状況であれば、医療行為の選択は家族や親族が行うのであって、もはや本人は意思表示する術がなくなっています。
そうした状況を想定した場合、本人の選択肢は周りの人間に、ホスピスか緩和ケアとしての在宅ケアのどちらが迷惑をかけずに死ねるかと言う事にしか、判断基準を置けなくなっているはずです。その意味では、ホスピスと緩和ケアの違いは、本人と家族などとの関係で論じられるべきものであり、ホスピスがキリスト教的な発想の産物であろうとなかろうと、あまり関係なく、もっと私的な事柄として集約されていく問題と考えるべきでしょう。

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