多汗症と柴胡桂枝乾姜湯
多汗症の漢方薬に興味を持つ人が増えているようです。多汗症とは外部からの緊張や不安によって交感神経がパニックを起こし、体温には異常が無く、かつ気温も高くないのに汗が過剰に分泌される症状です。最近心の病で病院を訪れる人が増えているようで、この多汗症という病気もその一種と言えるようです。多くの場合、人の視線や大勢の前に立ったりするときに症状が現れます。汗をかく場所は、手のひら、脇、顔、頭部などで、隠しようが無い頭部に汗をかく人は特に悩みが深いようです。
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多汗症には2種類あり、前述のように局所的に汗をかく場合は局所的多汗症、全身に汗をかく場合には全身性多汗症と呼ばれます。全身性多汗症には膠原病などによって引き起こされるケースもあります。これら多汗症の原因のほとんどは精神的なものですが、ひどくなると汗で滑ってペンが持てなくなったり、車のハンドルが握れないようになるなど、日常生活で深刻な影響を及ぼします。
主な治療方法としては、外用薬、手術、神経ブロックなどの方法があります。外用薬に関しては塩化アルミニウムの軟膏が処方されます。手術では主に脇に対して行われ、皮膚の部分切除が行われます。手足の症状を緩和したい場合には、麻酔注射による交感神経ブロックを行います。軟膏が一番ソフトな治療法ですが、それでも副作用は少なからずあります。もし体の内側から治す方法があればそれに越したことはありません。もちろん精神科などで心理的ケアを受けるのが最も重要です。しかしまず目先の症状も何とかしたいところです。
そこで一定の効果があるのが漢方です。症状の根本を取り除くのは精神科の先生の仕事ですが、治療には時間がかかります。その間の症状を少しでも緩和してくれるのが多汗症の漢方薬というわけです。多汗症の漢方薬で有名なのは柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)という漢方薬です。この漢方薬には、体の熱を下げ炎症を緩和し、神経の疲労を癒す効果があります。特に精神的な要因で起こる動悸を抑える効果があり、多汗症の症状緩和に向いている漢方薬です。
漢方の考え方では、汗のかきすぎが即多汗症というわけではありません。他の症状や体質なども考えながら、漢方薬を調合していきます。ですから漢方医にかかったときにも、すぐに多汗症の漢方薬を処方されるわけではありません。それは普通の病院の医師においても同じで、身体的な病気の全てが否定されてから初めて精神的疾患を疑います。
汗のかきすぎで悩んでいる人は、一人で悩まずまず医師に相談しましょう。多汗症の漢方を服用するのは医師に相談した後です。
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