皮下脂肪と防風通聖散

皮下脂肪に漢方薬というのは効果がある人と、そうでない人がいます。皮下脂肪の漢方薬といえば、最近はTVCMでも皮下脂肪を落とす効果がある漢方薬の物が頻繁に放映されていますし、それ以上に近年メタボリックシンドロームに対する健診の義務化など、太り過ぎに対する関心は高まっています。そもそも皮下脂肪というのは、どうして付くのかといいますと、決して脂っこい食事をたくさん食べるから皮下脂肪がつくわけではありません。

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物を食べるとそれらの食物は胃でドロドロに溶かされて、さらに肝臓で養分に変わりますが、脂肪が脂肪にそのまま蓄えられるのでなく、脂肪も消化吸収された直後は、別の養分に替えられています。ですから、脂っこいものをたくさん食べる人が太るというわけではありません。


確かに炭水化物やタンパク質に比べて脂肪分は、カロリーが高いのは事実ですが、これは同じ量を食べた場合、エネルギーの変換効率がいいという話です。皮下脂肪が溜まるのは摂取した養分が余った場合、肝臓がいざと言うときのために余った栄養分を体内に貯めておこうという手段として養分を脂肪に変えて皮下脂肪になるわけです。

その昔、まだ人間が自然の中で生きていた頃、いつ次の食事が摂れるかわかりませんでした。そんな時代に獲得した体質が、とにかく一度摂った栄養分は貪欲に溜め込んでいくというものです。ですから、皮下脂肪が溜まる原因は、〝食い過ぎと運動不足〟でしょう。その他に便秘気味の人も皮下脂肪が溜まりやすい原因になっています。便秘が続くと体内では排出するはずだった老廃物の中からも、〝再利用できる養分〟を見つけだして、すぐにエネルギーとして使うか、脂肪として体内に溜め込む構造になっています。


そんな皮下脂肪に漢方処方する薬として有名なのは、「防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)」でしょう。大小、様々な漢方薬品メーカーから発売されている皮下脂肪の漢方薬は、いろんな商品名がついていますが、基本的にはこの防風通聖散と呼ばれる漢方薬が主成分です。


この防風通聖散は、古来から皮下脂肪の漢方薬...というわけではありません。防風通聖散の効用は体内の水分の流れを活性化させ、主に便秘や下腹部のポッコリお腹に効能があるとされています。


この防風通聖散、確かに効果があるらしいのですが、漢方薬にしては作用が強い薬ですので、心臓が弱い方にはお勧め出来ませんし、すでに標準体重で決して肥満とは呼べない方、あるいは便秘体質でない方は、この漢方薬を飲んでも何の薬効も得られませんのでご注意下さい。

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